a-girl

刹那

どこのファーストフード店でもコンビニでも、すぐに
「中学生でしょ」
「高校生は今募集してないんだよね」
と断られた。

どちらにしても、時給750円、一日働いても住むところなどない。
ビジネスホテルのロビーでさえ好奇の視線が痛い。
「…りゅうちゃん…。」
繁華街のガードレールに腰掛けていると、視界が霞んだ。
膝に涙の雫が落ちる。夜の冷たさが身にしみる。まだ寒い季節ではないけれど。
このままホームレスとかになるのかな、酷く悲しくなった。
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