an alley cat
「そろそろ学校行かねぇとやばいんじゃないの」




龍斗くんは携帯電話をポケットから取り出して、現在の時間を確認。





「おわっ!?今何時だよ!」

―冬真くんが慌てて。

「んー8時15分ちょいすぎだな」

―龍斗くんが笑って。

「おっま・・・!もっと早く言えよ!」

―冬真くんが切れる。

「黙れよ」

―龍斗くんが低い声で呟いた。



「んじゃクロっ!またな!!」


「じゃな」



2人は私の頭を交互に撫でると、言い争いながら走って行く。






―あぁ、面白い。





毎朝、毎朝、こんな感じで一日を過ごしていた私。















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