あの白に届くまで


だけど、つくづく思います。


あの頃はただ…その一瞬一瞬に全力で。

未来を憂う余裕も
過去を振り返る余裕も
あまり無かったこと。




もちろん進路話が出れば、将来のことを考えました。


過去に戻りたいと思うことも、たまにはありました。



それでも今…
周りの人たちからすれば、俺は"子どもでもなく大人"でもない、道の境目に立っているらしいです。




それはこんなにも未来を憂い、こんなにも過去を振り返ることが増える時期なんですか?





…あぁ、

前になんて進みたくない。



永久にその境目で立ち止まっていたい。

そう願ってしまう弱い自分がいます。


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