あの白に届くまで
一週間て…
…一週間、って…
「漢字、あんまり読めナイ」
ソニアが俺の腕にぶら下がるようにして手紙を覗き込み、不機嫌そうな顔をした。
そしてくりんとした目を俺に向ける。
「叫びだす、ぐらい、嬉しいコト?」
「……まあね」
叫んでいても仕方ない。
俺はため息をついて手紙をゴミ箱に捨てると、ソニアの頭をぽんと軽く叩いた。
「俺は出かけるよ」
「ウェア?(どこ?)」
「マイ、フレンド」
そう答えると、その大きな瞳が更にきらきらとした。
「ソニアも行く!」
……え。
寝間着がわりのTシャツから、ふつうのシャツにさっと着替えると。
どうしたもんか、と思わず腕組みした。