あの白に届くまで


だけど、その後に小さな…本当に小さな暖かさがほっこりと生まれる。

小さいけれど確かな暖かみ。


――それが"懐かしい"んだ。





「どちらかといえば、I miss youかな」

「…?」

「日向先輩がいないと、寂しくて会いたくてたまらないんだ。俺だけじゃなくて…みんな」


ソニアに聞かせるというよりは、自分自身に呟くようにそう言った。




瞼を閉じると柚先輩の顔が浮かんだ。



――会いたいだろうな。

会いたくてたまらないだろう。きっと。


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