桜恋
過去[>後編
ブァサ!!
激しい草の効果音と共にその男はあたしにのしかかってきた。
あまりの速さにビックリしすぎた。
ビックリして、そして。
…気持ちよかった。
あたしは、そんなの認めたくないけれど。
顔もしっかりと見た。
おじさん、と思ったら案外若い。
同級生、とでは無さそうだった。
2,3個上っぽかった。
今でも思い出したくない苦い思い出。
そう思っていたんだけど。
本当に、本当に気持ちよかったんだ。
あたしって実はむっつりなのかな??
って訳もなく。
あたしは、それから何人かとHをしたけれど、
全然、ダメダメ。
もぅあの時は逆に忘れられない。
忘れたい。
…だって、忘れないと会いたくなっちゃうから。
どこにいるのかな。
会って話がしたい。
あの時は、本能でいやがって逃げたけど。
本心、本当はもう少し、もう少し長く。
してたかった…。
こんな事言う女子が近くにいるなんて、キモチワルイ。
…今日もまた、馬鹿な考えをしてしまった。