空色デイズ


俺が藤野と竹谷本店を訪れてから2日。


俺の気分は、最高に憂鬱だった。




規定の白線を飛び越し、そのまま数メートル風を切ってから、ゆっくりと足を止める。


肩が震えて膝に手を置けば、疲れがどっと押し寄せて空気が肺に溢れた。



「っは、は、っだ、だりぃ」


途切れ途切れに紡ぐ言葉はただの強がりで、俺の困憊状態を如実に表していた。


いつものことながら朝練をサボる元不良の幼なじみは、やはりいつものように加藤と登校してくるのだろう。

その幼なじみも俺たちと同じで藤野が好きで、俺は嬉しいようななんなのか、よくわからない複雑な気分に呼吸器官が狭まった気がした。



ああ、朝練ってどうしてこうも疲れるんだろう。


この疲労を授業にまで同行させるのはいかがなものかと、とりあえず異議を申し立てたい。
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