好きだから【超短編】
好きだから
「陸ー、早く行こうよ。」
「あぁ。」
君は俺の名前を平然と呼んでいるかもしれない。
でも、俺にとってはそんなことでも心に響いてしまうんだ。
好きだから冷たくする。
男子だったらそうだろ?
俺は、相月桃(アイヅキ モモ)に小さい時から恋をしている。
家が隣で、毎日幼稚園のバスでは隣に座り、
小・中学校も登下校は隣に並んで帰って、
高校では一緒に自転車で帰ってる。
勿論、2人乗りはしてないけど。
周りからは付き合ってるとか噂があるけど、
付き合ってない。
ただ俺の一方通行…。