君に届ける最後の手紙
親切なおじさんの車に乗り込み、移動する事僅か5分。やっとの事で寮に着いた。


車に乗ってからは早いものだが、それまでの時間が異常に長かった。


正面口の扉を開けると突然二人組みの女子が寄ってくる。


「愛〜!遅かったじゃん!」


アイ?あぁ、この子アイっていうんだ……。


と、よく見るてみると、この二人組の内一人を俺は見たことがある。


そう、先週電車のホームで、俺に不可解な事をほのめかして行った子だ。


その子がアイの手を引き


「なになに〜?!愛、何で由君と一緒なの?……あっ!もしかして自分で告……」

と、何かを言おうとすると慌ててアイは口を塞ぎ、モジモジしながら小さい声で何やら話している。


これは……


もしかして……


もしかしますけど……


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