君に届ける最後の手紙
アサミはどちらかと言うと、敵対ではなく、驚きの表情だが、アイは違う。


間違いなく敵対の眼差しだ。


そうか……そうなんだ。彼氏の家に、見知らぬ女子が居れば、こうなるモノなんだ。


「アイ、紹介するよ。幼なじみのアサミ」


「……はじめまして……」


「アサミ、こないだ言ってた子。アイ。俺彼女出来たんだ」


俺がそう言うと、自分が「彼女」と紹介された事で安心したのか、アイの顔が一瞬緩んだ。


アサミの反応はどうだ?

「………………………」


アイをマジマジと見るアサミ。……ダメか?


「……か〜わいい〜〜!!!」


……良かった……花見の時みたいになるかと思った。


が、安心したのもつかの間、アサミはアイの顔面、髪の毛、いたる所をモミクシャにし始めた。


可愛い可愛い言いながら。


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