君に届ける最後の手紙
そんな話を続けていると、いつの間にか陽もとっぷりと落ち、アイが帰る時間になった。


「それじゃお母さん、また来ますね!」


「はぁい、またね!」


「アサミちゃんバイバイ!またね!」


「うん、またね!」


「んじゃアイ、駅まで送るよ」


「うん。お願い」


アイはどこか晴々とした表情をしていた。


やはり彼女にとって、彼氏の交遊関係、家族の事ってのは知っておきたいところで、それがわかったから安心したのだろう。


「ねぇ由、いいお母さんだね!」


「あぁ、女手一つで育ててくれた、すげぇ人だよ」


「アサミちゃんもすごくいい子!安心したよ」


「アイツはガキの頃から知ってるから、恋愛感情も一切沸かないしな」


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