君に届ける最後の手紙
非・日常
週明け。


普段と変わらない一週間が、また始まった。


いつもの様に電車に乗り


いつもの様にバスに乗って


いつもの様に登校。


すると、いつもの様に教室の前でアイが待っている。


そう、何も代わり映えのない生活。


「由!おはよッ!」


「あぁ……おはよ」


「……?なんか元気ないね?」


「そうか?」


なんとなく自分でも気付いてる。


元気が出ない……。


「何かあった?」


「う〜ん……アサミとさ……」


「えっ?!何?!」


「お別れしたんだ……」


「……何で?」


「アイが嫌がるんじゃないかって。自分が原因で別れるなんて事があったら後味悪いからだな。多分」


「……そう……」


アイが遠くを見るような目で言う。


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