君に届ける最後の手紙
「……ってな事があったんだ。どう思う?」


「ん〜……」


と、少し考えると彼女はこう言った。


「考え過ぎじゃないですか?……女の子って男の人が思ってる以上に変わるもんですよ。趣味も変わるし」


「そんなもんかなぁ……」


俺って本当、素直じゃない。


自分から相談した相手が"こうだ"と言っているのに、納得できない。


何でだろう……別にいいじゃないか。元々遠くに離れていた友達なんだ。


一年近くも会わずにいて、しかも彼氏が出来たとなれば、その趣味に染まったりするだろう。


しょうがない、しょうがない……。


しょうがない?


しょうがないんですっ!


「よし。大丈夫!心配しない!」


どうせ俺如きの"女知らず"が、いくら考えたって解りゃしない。


「ふぅ……唐揚げ食お……」


店のウォーマーで温めてあった唐揚げを勝手につまみ、それ以上は考えない事にした。


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