君に届ける最後の手紙
「そう。中学入学する時も、アサミさんに恋してると解っても、俺と付き合い始めても……ずっと由の事だけ想ってた。すげぇよな」
「じゃ、お前と別れたってのも……」
「あぁ、テキトーな気持ちで別れた訳じゃねーよ。やっぱり自分の気持ちに嘘は付けないってさ」
やはり、どうも現実味に欠けるが、妙な罪悪感が俺の心に押し寄せる。
「アイツだって人間なんだよ。だから、お前を誰かに取られちまって辛かったんだな。その気持ちを他の男に埋めて貰いたかったんだよ。寂しかったんだ」
それを聞いた瞬間、何かが俺の胸をキュッと締め付ける。
……ダメだ。
「ゲンキ……」
「ん?」
「……ありがとな。俺、行って来る!」
「おう!」
俺は走り出した。
きっと、アイツは待っているから。
「じゃ、お前と別れたってのも……」
「あぁ、テキトーな気持ちで別れた訳じゃねーよ。やっぱり自分の気持ちに嘘は付けないってさ」
やはり、どうも現実味に欠けるが、妙な罪悪感が俺の心に押し寄せる。
「アイツだって人間なんだよ。だから、お前を誰かに取られちまって辛かったんだな。その気持ちを他の男に埋めて貰いたかったんだよ。寂しかったんだ」
それを聞いた瞬間、何かが俺の胸をキュッと締め付ける。
……ダメだ。
「ゲンキ……」
「ん?」
「……ありがとな。俺、行って来る!」
「おう!」
俺は走り出した。
きっと、アイツは待っているから。