君に届ける最後の手紙
『なんでもないよ〜。ただ暇だっただけ〜』


……なんだそれ。今は授業中の筈だ。


「学校は?」


『もちろん、真面目に来てるよ〜。由ちゃんはどうせサボってるんでしょ?公園のベンチで花見とかね〜』


何故解る……。


「んなわけないだろ。……ところで、ホントの所はどうなのよ?なんか用事あるんだろ?」


『まぁね〜。いやぁ、そう言えばアタシの気持ちはゲンキ越しに、ちゃんと伝わってるじゃない?由ちゃんはどうなのかなぁって』


今更それか……しかし、周りに友達の一人もいるだろうに、よくこんな事堂々と言えるな。


と、思う。


< 203 / 233 >

この作品をシェア

pagetop