君に届ける最後の手紙
「母さん、告白ってしたことある?」


「う〜ん……ない」


宛にならん。


「でも、告白される人の気持ちなら解るわよ」


年の割に若い、ウチの母。若い時は結構モテたらしい。


「じゃ、どんな告白されたら嬉しいかな……」


「そりゃ、好きって素直に伝える事よ。変な小細工とかなしにさ」


と、今日の夕食のメインであるハムカツを頬張りながら言う母。


アドバイスを受けながら、こんな事を思うのもアレだが、告白の相手は今付き合ったりしたい訳じゃない。


なんと言うか、こう……特殊なのだ。


「いや、あんまり好きって気持ちを出したくないんだよね……今付き合いたい訳じゃないしさ」


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