君に届ける最後の手紙
「……ただいま」


元気なく帰宅を告げる俺に、母が待ってましたとばかりに飛び出してくる。


「おかえり!……で?どうだったの?」


「どうもこうもないよ……アイツ、約束すっぽかしやがった」


それを聞いて、何故か母は俺以上に肩を落とす。


「なんだぁ、ガッカリ」


それは俺のセリフだ。


しかし、何だか異常に疲れた。


「母さん、俺少し寝るわ。飯出来たら教えて」


「あいよ!」


俺は今日一日の疲れを和らげるべく、自室で寝る事にした。


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