君に届ける最後の手紙
「ちょっ……何すんだよ!」


俺は慌てて明かりをつけようとするが、母がそれを遮る。


「由……寂しいんでしょ?」


いきなり核心を突いた質問。


しかし、突然そんな事を言われても、素直に答える事は出来ない。


「別にそんなんじゃないよ!」


すると、母は今まで見たこともない、悲しくも懐かしそうな顔で言った。


「由、私もね、同じだったのよ……」


「……同じって?」


「私もね、父さんが亡くなった時、しばらく電気を消して寝れなかったの」


そうか……でも、自分自身、なぜそうなってしまったのかが解らない。


どうしようもないんだ。


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