君に届ける最後の手紙
そしてデートみたいなものの当日。


「由ちゃ〜ん!お待たせ〜!」


「………」


「なぁに?そのしかめっ面!あ、怒ってるんでしょ〜。そんなに待った?」


「……いや……眩しいだけ」

「あら?やっとアタシの魅力に気付いたわけ?」


「ちげーよ。なんだ?その黄色いダウン。目がチカチカする」


「なんで?可愛いじゃん。ま、アタシってばみんなを明るくさせる向日葵みたいな存在だから?この服がアタシを選んだってゆーか?」


「向日葵……ラフレシアだろ」


「今何か言いましたかっ?!」


「いえ、何でも……」


「んふ……。実は聞こえてたので蹴りぃっ!」


「ってぇ!」


そんなこんなでデートの様な物は始まった。


いつもの事ではあるが、この先どうなるか不安でしょうがない。


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