君に届ける最後の手紙
ピンポ〜ン……ピンポ〜ン…ガチャ……


扉が開いた。


「あら?由ちゃん……」


「おばさん、ちょっといい?」


「えぇ、どうぞ」


家にあがるとすぐさま俺は、こう切り出した。


「アサミの事なんだけど……」


「あの子、気を遣ってるんでしょ?」


「うん……つーか心配してる」


「そう……」


「おばさんは大丈夫なの?解ってるんでしょ?色々」


「まぁねぇ……でもいいの。あの子も来年は高校生でしょ?私一人では、あの子に好きな事やらせてあげられないから……」


「そっか……わかった!それが知りたかっただけだから、俺もう帰るね。お邪魔しました!」


ものの10分ってところか。おばさんの気持ちを知ったところで、俺は家に戻った。


急がなければ年が明けてしまう。


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