君に届ける最後の手紙
アサミが家に帰ってから三時間程すると、電話が掛かってきた。


「由〜、アサミちゃんからだよ〜」


「はいはい……っと、もしもし」


「は〜い!アサミちゃんだよ!」


「おぅ……その声はうまくやったっぽいな」


「うん!やっと解り合えた。ありがとね」


「良かったな。で、報告の電話ってわけ?」


「それもあるけどね。由ちゃんと年越し生電話?みたいな」


「あぁ、いらんいらん。てか後30分も喋る事ねーし。せめて年越し5分前くらいにしろよな」


「いいの!あたしが一方的に喋るから!」


「それなら可。ん?……待て。だったら俺じゃなくていいじゃん。あぁ……お前友達いないのか」


「お黙りっ!」


とかなんとか言いながら、いつの間にか年は明けた。


「由ちゃんおめでと!」


「ん。おめでと」


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