君に届ける最後の手紙
冬休みもあっと言う間に終わり、新年最初の登校日。


俺は必ずやらなきゃいけない何かを忘れていた。


「ん〜……何だっけ。思い出せねぇ」


「由ちゃん?何浮かない顔してんの?」


「おぉ!ちょうど良かった!俺さ、な〜んか忘れてんだけど、なんだっけ?」


「そんなのアタシが解るわけないじゃん!」


が、一応考えてくれた。


「……もう受験前だし冬休みの宿題は出なかったからなぁ……受験勉強とか!」


「!!!!!」


「ちょっ……由ちゃん?!」


「……因数分解教えろ!」


「受験前に受験勉強忘れるな!」


といった感じで、受験勉強のラストスパートが始まった。


受験レース、第四コーナーを曲がり、最後の直線です。


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