君に届ける最後の手紙
俺はそれから毎日勉強に明け暮れた。


「ふぃ〜……」


一日の勉強が終わった後に出る"とっておきの溜め息"。


充実している。なぜかわからないが、間違いなく充実している。


そこで珍しく自分からアサミに電話してみる。


「おうアサミ。調子はどうだね?」


「ん?その声は、勉強いい感じなんだね?由ちゃん」


「まぁな。つーか目覚めたんだな、俺の血が」


「はいはい。もうちょっと早く目覚めればねぇ」


「ところでお前はどうなの?全然焦りがみえないけど」


「だってアタシもう合格したもん」


「……ん?どゆ意味ですか?」


「推薦だよ」


「スイセン?……花の名前ですか?」


「違うよ!推薦入学!学校に推薦してもらうの」


「なんだよそれ!ずりぃや!早く教えろよ!」


「いや、由ちゃんは絶対受けられないよ……」


「なんで?」


「人間的に」


「?」


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