君に届ける最後の手紙
俺達二人はようやくバス停に着き、時刻表を覗き込んだ。


「ん〜。バス、今行ったばっかりだね」


俺が言うと、予想外の言葉が帰って来た。


「しょうがないね!諦めて遅刻しよう!」


なんて奴だ。見た目はひょろっこいのに、何かどっしり構えてる。


そんな彼が、少しかっこよく見えた。これは見習うべきだ。


「そう……だね!どうしようもないしね!」


ある程度諦めがついた俺達は、バスが来るまでジュースでも飲みながら一息つく事にした。


「プシュッ!……グビッ……グビッ……」


「そーいや、自己紹介してなかったね。俺、由。三組だよ。そっちは?」


「俺、山根カズシ。カズシって呼んで!俺は二組だよ」


「クラス違うんだ。残念だな……でもこれも何かの縁だし……ね!」


「うん!仲良くしてね!」


元々俺は人見知りが激しいのだが、意外に早く友人ができ、少し安心した。


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