君に届ける最後の手紙
目的の駅に着き、タクヤに変な所を見られたショックで肩を落としながら歩いていると、こんな看板を見付けた。
"貸し自転車一日二百円"
「おっ?バスより安いじゃん」
こんな駅近にあって、何故今まで気付かなかったのか。
めっけもんだ。
「すいませ〜ん!」
「はいはい……あぁ、農業高校の生徒さんだね。そこのノートに、学年とクラスと名前書いて、隣の箱にお金入れてくれればいいから」
と、口をモグモグさせながら言うと、直ぐさまどこか行ってしまった。
テキトーなおばちゃんだな。流石ド田舎。
しかし……
「どれ使ってもいいのかな?……いいんだよな?」
俺は目の前にあった、赤くてハンドルがカマになってる自転車を選んだ。
「やっぱカマだよな。T字は恥ずかしいし……」
と言って颯爽と漕ぎ出した。
バスより自転車を選んだ事によって、後々どんな災難が降り懸かるかも知らずに。
"貸し自転車一日二百円"
「おっ?バスより安いじゃん」
こんな駅近にあって、何故今まで気付かなかったのか。
めっけもんだ。
「すいませ〜ん!」
「はいはい……あぁ、農業高校の生徒さんだね。そこのノートに、学年とクラスと名前書いて、隣の箱にお金入れてくれればいいから」
と、口をモグモグさせながら言うと、直ぐさまどこか行ってしまった。
テキトーなおばちゃんだな。流石ド田舎。
しかし……
「どれ使ってもいいのかな?……いいんだよな?」
俺は目の前にあった、赤くてハンドルがカマになってる自転車を選んだ。
「やっぱカマだよな。T字は恥ずかしいし……」
と言って颯爽と漕ぎ出した。
バスより自転車を選んだ事によって、後々どんな災難が降り懸かるかも知らずに。