不幸泣き


次の日、3月14日。

今日はホワイトデーだ。

昨日とは打って変わり

雨がしとしと降っていた。


この日、小森理衣は告白することになっていた。

「雨とか最悪だしい~」

と、愚痴をこぼしながら歩いていた。


そんなことを言いながら約束の中学校に着いた。

そこには告白する予定の小町葵はまだ来てなかった。

雨はさらに強く私達二人を打ち付けた。


10分ぐらい待っただろうか。

葵とおお君が一緒にこちらに歩いてきた。

「ねぇ、葵とおお君、何かもってない?」

理衣は私の耳元でボソっと言った。

「なんだろうねっ?」

そう言った後に私は思い出した。

「今日ってホワイトデーだよね?!」

「そうだけど...?...」

理衣は分かってないようだったので

「理衣へのプレゼントじゃないの?」

私が言った途端、顔を真っ赤にして

「やっ、やめてよーっ」

と、私の右肩をチョンと押すけた。


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