僕と、お姉ちゃん。
【美味しかったな、母さんの料理】


僕は、その意味が分からなかった…。




すると、お母さんは目に涙を溜めて話始めた。


「お母さんね、貴方達が生まれる前に、子供が居たの…お腹の中で亡くなってしまったけれど…」


僕とお姉ちゃんは、顔を見合わせた。


「……男の子でね、生まれて来たら、『ミノル』って名前にしようねって言ってたのよ」



僕には、お兄さんが居たんだ。



お母さんは泣いていた。
きっと、今まで辛かったんだろうな。






< 11 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop