僕と、お姉ちゃん。
長い年月が過ぎ、僕は中学3年生になった。


夏の暑い日…
今日から夏休みだ。


僕は、自分の部屋の2階の窓から外を見つめていた…。


もしかしたら、ミノルお兄さんに会えるんじゃないかと期待をしながら。



ふと、道路に男の子が立っているのが見えた…。



ーミノルお兄さんだー



僕は、慌てて部屋のドアを開けると玄関へと向かい走って行った。



「…トオル、何慌ててんのかしら?」


アイスを舐めながら、ソファに座り込んでいる姉のミカ。


「…彼女との待ち合わせに遅れたんじゃないの?」


お母さんは食器を片付けながら、笑っている。

「あ、確かに言えてる。アイツ、いつも彼女との約束に遅れて怒られてるみたいだよ」


「あらあら…変わってないわね」

「一生変わんないでしょ」


「あら、ミカだって同じじゃない」

「え…?……あー!?アイス溶けかかってるぅ」


ミカはお母さんの言葉に振り返り、言い返そうとしたがアイスが溶けかかったので、中断した。





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