-Somewhere far far off in the sky-
Small happiness
Ryusei

貴方は猫

真っ黒くて恐れののない
高貴な雰囲気で近づけない
そんな猫

「であるから・・・」
講義している先生の声を曖昧に聞き流しながら俺はボーと空を見上げてた。
思い出すのは昨日の人。

深い青の目をしたその人にもう一度会いたい。
気まぐれでいいから優しさに触れてしまえば忘れることは出来ない。


会いたいよ
残されたまた明日の台詞を馬鹿みたいに信じている。

早く夜になればいいのに
早くあなたに会えればいいのに

時計が4時を指すと、講義は終わる。
友達と交わす挨拶もそこそこに俺は教室を飛び出した。


< 1 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop