-Somewhere far far off in the sky-
Ryusei

貴方に会いたくて
俺は公園のベンチで膝を抱え座る
「猫みたいだな」
そんな貴方の言葉を思い出して

「まだ来てないんだ]

昨日偶然に出会った人に会いたいが為に俺は急ぎ足で公園に向かった。
約束したものの時間は決めていない。

スーツを着ていたし、話し方からして仕事では頼りにされていそうだった。
だけどさ、ちょっとくらい期待するじゃん

「仕方ない明日いつもより早く仕事を終わらせる」

彼はそう言って俺の頭を撫でたんだから

「10時過ぎたら怒鳴ってやる。」
昨日であった時間はきっとそのくらい

だからもし遅ければ嘘じゃないかってそう叫ぼう。

「あでも8時くらいだったら早いよね」


ただ何時でもいいからあの人に会える。
そう思うだけで俺は自然と笑みをこぼしていた。
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