-Somewhere far far off in the sky-
Azusa

アイツに会いたくて
俺は公園のベンチに向かう弾む息をそのままに
「また会える?」
悲しそうなアイツの言葉を思い出して

「やっぱり5時はきついか」

普段は10時を回って帰宅したら11時を回る。

居酒屋で飲めば睡眠時間は4時間ほどで休みのない俺には少しきつい。
「部長、彼女とデートですか?」
仕上がった書類を手に近寄ってきた大北は俺の仕事が手につかない状態を意外そうに恐る恐る尋ねてくる。

「彼女じゃないが会う約束している」

本日何度目かわからないほどの見ている腕時計を見ながら答える。
今は5時を少し回ったところでまだ残っている書類に頭を抱えたくなる

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