私こそ光る☆君~ｸﾞﾗﾝﾌﾟﾘ編~

『いつもそうやって笑ってればいいのに』


あんなに穏やかに笑えるのに。

あんなに嬉しそうに笑えるのに、どうして笑わないんだろう？



そんな私の疑問を読み取ったのか、紫水が答えをくれる。



「うん。

でも、これは大切な人だけのものだから」


“大切な人だけのもの”。

誰彼構わず本当の笑顔を振り撒いたりしない。

大切な人だけのために笑う。

本当に大切なものだけ、大切にする。

それが紫水が紫水であるための誇り。



カッコイイと思う。

誇りとかプライドとかよくわからないけど。