お隣サマは運命の人


『・・・・・』



「ご、ごめん!ふ、深い意味じゃないから!」



『・・・俺もだよ』



「・・・え?!」



『俺も愛菜に会いたいよ。』



「?!・・・えぇ!!ど、どうしたの翔ちゃん!?」



『なんでそんな可愛いこと言うかね。しかも電話でって・・・』



「翔ちゃん?」



『いや、なんもない。もう疲れてんだろ?早く寝ろよ。じゃ~な、おやすみ。』



「お、おやすみなさい・・・」




電話が切れた後の数分間、動けなかった。



さっきの翔ちゃんの言った意味は私の気持ちとは違う意味なのかもしれないのに、それでもあまりにも翔ちゃんの声が艶っぽくて頭ん中で繰り返しリピートされた。




どうしよう・・・


恥ずかしい!


でもめちゃくちゃ嬉しい!!




ベッドにダイブして枕に顔をうずめて足をバタバタしてる私。


リビングで話してなくてよかった。


パパに見られたら説明できない。


だって絶対、今顔真っ赤だよ!



なんで会いたいなんて言っちゃたの?


言うにしたってタイミングおかしかったよね。


いやいや言って良かったんだよ!


じゃなかったら聞けなかったも~ん!!



な~んて翔ちゃんとの会話を思い出して浮かれきってる私は、翌日落ち込むことが待ってるなんてしるよしも・・・ない。
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