お隣サマは運命の人
放課後私達は大地ママの
お店に向かう。


「エステでキレイになって
明日の朝は翔ちゃんに
色仕掛けで‥」

「ま〜た、そんなこと言ってる。」

「だって愛菜あまりに消極的っていうかさぁ、
小学生でももうちょい積極的よ。」

「小学生と一緒にしないでよ‥」


確かに自分でも子供っぽいと思うけどさ‥


「あっちは26歳。
多少のかけ引きは経験済っしょ。
毎朝ベッドから突き落とすだけなんて、アタックの意味が違うくない?」

「何もしたくて突き落としてんじゃないもん。
翔ちゃん朝弱いからのんびり起こしてると遅刻しちゃうでしょ。
先生が遅刻なんてダメだから仕方なくだよ?」

「そんなこと言って、ホントは寝顔に見とれてるんでしょ。」

「――――!」

「図星ね。寝顔をいくら見つめてもダメ!
見つめるならちゃんと目をあわせてしなきゃね。」


だって寝顔もかっこいいんだもん。
寝てる時なら存分に見てられるし。



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