お隣サマは運命の人
翔ちゃんからの不在着信には胸を痛めつつ、結局あれから三日間は沙羅の家で過ごした。
研修会からは帰って来てるのは間違いないし、どうしたってそろそろ顔合わさなきゃいけない。
まだ嫉妬のモヤは晴れてないけど…
パパからの電話で翔ちゃんが心配してるってことは聞いてるし、なにも知らない翔ちゃんにこれ以上余計な心配かけることはいけない。
「今日のバイトが済んだら帰るね。」
「ちゃんと翔ちゃんと話してみな。ウチはいつだって来ても構わないしさ。」
「ありがとね、沙羅。数日間どうもお世話になりました。」
「はいはい、どういたしまして。じゃ、あたしはこっちだから。どうなったかメールしてね!」
「うん、わかった。じゃまたね!」
お互いバイトだから途中で別れた。
明日の朝には顔を合わさなきゃいけないと思うと何となく小さいため息。
翔ちゃんに会うことをこんなに気が重くなるなんて初めてだ。