お隣サマは運命の人

「花火大会は楽しかった?」



「はい!緒方さんはいつもお祭りとかって浴衣着るんですか?」



「あぁ、あれね。まぁ家の都合?」



「家の都合ですか?ふふっ。そんな理由なんてなんかおかしいですね。
でもすっごく似合ってました!」



「ありがと。愛菜ちゃんも可愛かったけど、あの彼氏さんと行ってたの?」



「はい!って彼氏じゃないんですけどね。…彼氏に見えますか?」



「どうして?」



「いや、なんて言うか…歳が離れてるからよく兄妹に見られることが多いんで。」



「なるほど、そう言われるとそう見えなくもないけど、それって中学の時とかでしょ?今ならカップルに見えるんじゃない?」



「そうですかねぇ。なんか最近ちょっと歳の差感じちゃって。」



「なんかあった?話なら聞くけど。」


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