お隣サマは運命の人

思ってたより落ち込んでたせいか、家の近所の公園で緒方さんに翔ちゃんとのことを相談した。



男の子に相談なんて利央くん、礼央くん以外にないかも。


学校じゃ沙羅が周りの男の子を牽制してるし。


沙羅目当ての男の子達はそれでも毎日めげずに話しかけてるけど。


あれ?そういえば沙羅の好きな人とか聞いたことないなぁ…




「愛菜ちゃん、聞いてた?」



「あっ!ごめんなさいっ!!ちょっと違うこと考えてました!」



「ははっ。余裕だね〜。」



「いえ、全く余裕じゃないんですけど…ホントごめんなさい。」



「いや、いいんだよ。ってか愛菜ちゃんは結局どうしたいの?」



「どうしたいって?」



「翔太さんとのこれから。」




翔ちゃんとのこれから…




「そりゃ付き合えれるのなら付き合いたいですけど、でも…」



「自信がなくなったんだよね?」



「…はい。」



「ま、常に自信のある人なんていないんだし、愛菜ちゃんの思うように行動してごらん。
何もせずに後悔するよりちゃんと向き合って行動してから後悔するほうがどんな結果でも納得いくはずだよ。
ありきたりな言葉だけど、悩むだけじゃ何も変わらないのは確かだし。」




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