お隣サマは運命の人

「翔太!!」




聞き慣れた声に店に入った瞬間から襲ってきてた緊張が少し緩んだ。


大地くんだ。




「おう!遅くなって悪いな。」



「いや、まだ始まってないから・・・
お!愛菜も来たのか。」



「うん。大地くん久しぶり。」



「ちゃんと宿題やってるか?」



「学校じゃないのに先生モードなの?
もうとっくに済ましたし。」



「そうか。一応聞くべきかと思ってな。ま、愛菜なら済んでると思ってたけど。」



「はいはい。」




私が大地くんと話し出したのを見て、翔ちゃんは数人が集まってる方へ挨拶をしに行ったみたい。




「美和が愛菜に会いたがってるぞ。行くか?」



「・・・。なんで美和さんが?
ってか美和さんて・・・」



「会えばわかるさ。行こうぜ。」




もちろん気乗りはしなかったけど、ここに来た以上は、というか招待されてんだから行かなきゃならないんでしょ。


ちょっと卑屈になりながらも大地くんの後についてった。





二度目の対面は私の予想外の事態になった。







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