お隣サマは運命の人

「愛菜ちゃん!来てくれたのね!!」




!!?


だれ?!ってかなに?!


なんで抱き着かれてんの?!




どうしようもなく最悪なご対面を想像してた私にとって今の状況はまるで飲み込めない。


だって私に抱き着いてるのはまぎれもなく美和さん。


すっごく警戒してすっごく会いたくなかったあの女性。



抱き着かれてから思考が停止したのと同時に金縛りにあったように動けない私から美和さんを引きはがしたのは翔ちゃん。





「美和、愛菜がびっくりしてるだろ。
とりあえず離れろ。」



「え~。
やっとまた愛菜ちゃんに会えたのにぃ。
翔太のケチ!」




ケチ・・・って・・・


一体何が起こったの?


美和さんに歓迎されてるの?


なんで?




きっと今の私の顔はポカンとしてるんだろなってことはわかってるんだけど、冷静にならなきゃって思いながらも口が塞がらない。




「もう!かわいい!」




そしてまた美和さんにガバッっと抱き着かれた・・・


だから、なんで・・・?


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