お隣サマは運命の人

帰国パーティーといっても立食形式でみんなそれぞれ好き勝手動いてた。


私はというとあの訳の分からない状況から少しは脱したもののいまだ美和さんの隣にいる。


いや、隣から離してもらえないと言うべき?




美和さんは翔ちゃんの元カノじゃないの?


どうして私に優しくしてくれるんだろう?


初めて会った時とキャラも違うんだけど・・・




誰にも聞けない疑問がずっと頭を駆け巡ってた。


そうして当たり障りなく周りの人たちとの会話にも慣れた頃、美和さんに手を引かれた。




「ね、愛菜ちゃん。
あっちですこし休もう?」



「あ、はい。」




そういって私は美和さんとみんなから少し離れて、壁際の椅子に腰掛けた。


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