お隣サマは運命の人
沙羅たちと話してるうちに自然と私の機嫌も直ったんだけど、
夏休みとはいえ、礼央くんたちは部活があるし、私と沙羅もバイト・・・
どうしたって翔ちゃんと話さなきゃいけないのは確かだし、
そもそも私の好きな人は翔ちゃんだし・・・
ちゃんと翔ちゃんは気持ちを伝えてくれたんだから逃げずに向き合わなきゃいけないよね。
「あ~あ、翔太さんが告ったんなら俺たちの計画は潰れたな。」
「そだな。なんて言う?」
「いや、こうなるんじゃないかって予想してたみたいだし正直に言えばいいんじゃね?」
「予想してたんだ。」
「うん。さすがだな。」
二人の会話を聞いて首をかしげる私と沙羅。
「あんたたち何の話してんの?
まさかあたしの愛菜に悪巧み考えてたんじゃ・・・」
「沙羅姉じゃないんだから、そういうんじゃないよ。」
「じゃ、なによ?」
「実はさ―――」