お隣サマは運命の人
「俺は寝起きでも愛菜には勝てるだろ。
男の力に女の子は勝てない。
愛菜は警戒心がなさ過ぎて怖いんだ。
どんな男でも大概は考えることは一緒だから、ホントは愛菜の周りにいる男は俺にとったら敵も同じなんだ。
大事な愛菜がなんかなってからじゃ俺は一生後悔する。
だから男と話す時もあんまり近づくなよ。」
そんなことないよって言いたかったけど、翔ちゃんがあまりに真剣だったから無言で頷いた。
その返事に満足したのか翔ちゃんは腕の力を緩めてくれた。
その隙に素早く抜け出した私に苦笑しながら、翔ちゃんもベッドに腰掛ける。
「俺だって愛菜とはもっとカップルらしいことしたいけど、愛菜はお子様だからまだ無理だなぁ。」
「お子様ってなによ!お子様じゃないし!」
「ははっ。嘘だよ。そんなムキになるな。
大事にしたいから愛菜のペースでいいんだ。
今朝のは冗談。ただ男の力の強さ知って欲しかっただけだよ。」
「うん。ちゃんと自分のこと守るよ。
翔ちゃん悲しませるようなことしたくないから。」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、あんまり可愛いこと言わないでくれる?
俺こう見えても結構我慢してるんだからね。」
なんて言いながらまたおでこにキスされた。
唇だったら恥ずかしいけどおでこのキスは私好きかも・・・。