お隣サマは運命の人
私を見つけると笑顔で目の前の席まで来たパパと、食後のアイスティーを一緒に飲んで、理恵さんのお店を後にした。


店を出る前に厨房を覗くと
忙しそうに料理を作る晃さんが
チラッとこっちを見た。


「ご・ち・そ・う・さ・ま」

離れているから口パクで
お礼を言うと、いつものように
“うん・うん”って二回、
頷いてくれる。


「愛菜〜、何晃とアイコンタクトしてるんだよ。
隣にパパが居るだろ。」


な〜んて、こっちも
いつものように拗ねてます。


ま、こんな時は腕を組んで歩けば
すぐにご機嫌直るんだけどね。




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