お隣サマは運命の人
ちょっとだけ‥

そう思って少し伸びた前髪にそっと触れる。


「やわらかい髪の毛‥‥」


翔ちゃんの髪をこうやって触るなんて初めてかも。

前髪を触られてるとは知らずに、
スヤスヤ眠る翔ちゃんに対して
いつもとは少し違ういたずら心が芽生える。


いたずら心‥?

んーなんか違う。

なんだかすっごく触れたい‥‥


自分でもよくわからない感情に
少し戸惑いながらも
そっとベッドに手をつく。


そして少しずつ翔ちゃんとの距離が縮まって、ぐっすり眠る翔ちゃんの頬にそっと唇を当てた。



チュッ‥



キス‥しちゃった。


キスといっても頬だけど、初めて
そんなことをしてしまった自分に
すごく恥ずかしくなる。



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