お隣サマは運命の人
鼻の奥がツンとして胸が苦しい。

もう一度翔ちゃんに近づく。

目に映るのはさっきの頬ではなくて、形のいい唇‥。


垂れた髪が翔ちゃんの顔に触れそうになった時、ゆっくり目が開いた。


「‥‥ま‥な‥?」


「――!!!」


「あれ?‥‥俺‥ベッドの上にいるじゃん‥」


突然のことに驚きすぎて
言葉が出てこない。



私、何しようとした?!



「愛菜?」



< 26 / 201 >

この作品をシェア

pagetop