お隣サマは運命の人

「無理にガキだと思うようにしてんじゃねぇの?」


「無理にもなにも9歳も下だぞ。お互い恋愛対象じゃないさ。

愛菜が俺を慕うのは生まれた時からずっと一緒に居たからだよ。」


「ま、愛菜のバイトを反対してる理由、ちゃんと自分と向き合ってみれば?

自ずと答えが出ると思うぜ。」


「俺はあいつの亡くなった母親と約束したんだよ。

愛菜を守るってな。愛菜にそういう奴が出来るまでは俺の役目なんだよ。」


「約束ね~。」


「そ、約束。」


その約束ってのが上手いこと自分の気持ちを隠す言い訳になってんだな・・・。


< 85 / 201 >

この作品をシェア

pagetop