君とキス-You and kiss-
ふわふわとした雲の上


「・・の・月乃・・・起きろ!!」
耳元で叫ばれて、月乃ははっと気が付いたように飛び起きる。

「おはよー啓ちゃん」
まだ寝ぼけているのかへらっと笑う月乃。

そんな無防備な姿に啓司は大きくため息を付く。
「悠長に挨拶してる暇ねぇんださっさと着替えろ」

ぽんっ
とおかれた手が離れるとドアが閉まる。

少し角ばって暖かい手
気持ちいいな

まだ空を飛んでいるような感覚で月乃は物思いにふける。
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