lose faith
エレベーターが着き、扉が開くと警備員が立っていた。
コチラですと促された方を見ると…パーテンションが立てられた前に二人の警備員が立っていた…
パーテンションがずらされ先に進ーーー
直ぐさま眼に入って来た、階下の光景に一瞬、たじろいだ…
だが直ぐに階段を駆け降り波音に近寄る…
青白い顔色した波音…
エアーのギブスで首.頭を固定するために覆われている…
震える指で波音に触れる…
『‥ノンッ…起きろ!!…ノンッ?‥波音!!目を空けろッ…』
呼び掛けても何の反応もしない波音…
側に居たwonderの勤務医が容態を説明してくれた。
意識が無いのは墜ちて頭を打ったか…脳震盪で気を失っているだけかもしれないが…とにかく検査をしてみないと分からない…
受け入れ先が決まってこれから搬送するーーー
救急車には浬が同乗して行くため村瀬に後は頼むと言って波音を乗せたストレッチャーに添い歩き出した。