lose faith
bagが有るという事は彼女はまだ帰ってはいない…
単純にそれだけで良かったと思う佐野だった...
でも彼女は何処に行ったんだ?到底、あの足じゃ歩くのは辛いはず…
近くに座っている学生に声をかけるーーー
『ちょっといいかな?このbagの持ち主何処に行ったか知らない?』
『そのbag…』
『そう!このbagの持ち主、真咲波音さん』
『アッ!真咲ってさっきの‥』
その場に居た他の学生達がざわついたーーー
『どうかした?』
『あのッ…実はさっきトラブルみたいな事があって‥』
『トラブル??』
聞き返した時、後ろから声をかけられたーーー
『どうかなさいましたか?』
振り返ると秘書課の石原さんが立っていた…