lose faith
『ぇえアッあのぉ…降ろして下さい』
『ダーメッ!!』
『降ろして下さい』
『ダーメッ!!降りたって歩けないでしょ?』
『やっ‥だって重いから…』
『なーに言っちゃってんの?ちゃんと飯喰ってる?』
『食べてます!!』
『何喰ってんだか…軽すぎだっつうのォ』
『そんな事より降ろして下さい』
おもいっきり脚をバタつかせて抵抗をするが…
『そんな事したって降ろしてあげないよ〜』
波音が抵抗しているうちに医務室の前に着いていた‥
『すいませーん先生!急患です』
そう言いながら部屋の奥に足を進めた
白衣を着た先生が奥の扉から出てきた‥
『どうしましたか?』
『俺とぶつかって倒れた時に脚を傷めたみたいなんだ‥』
『そうですか‥では拝見しましょう』
『お願いします‥』
頭を下げる波音にニッコリ微笑むと触診をした。
踵を支えてゆっくり足首を回そうと動かすと痛みに顔を歪ませる‥
『かなり痛みが有るようだね‥大分、足首に熱をもちはじめてる‥これから腫れてくるなぁ…』